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ネクタイの選び方  ―ストライプ柄は国際舞台では避ける―

 ネクタイは、「単なる装飾品」ではない。
 厳密に言えば、ネクタイは、クラバットのごとく、
 もともとは「特定のグループに所属する事を証明する装飾品」である。
 その象徴として、古くから小紋やストライプ柄が用いられてきた。

 英国も同様の道を辿って来た。
 現代のストライプを配した柄(レジメンタル・タイ/2色またはそれ以上の等間隔の幅広の縞模様)の多くは、
 古くは16世紀の英国の連隊旗の柄である。

 これは、紋章を象徴にした彼らの騎士時代の名残であり、現代まで続く英国の伝統そのものである。
 風にたなびいていた旗が首からぶら下がり、現代のネクタイに取って代わったのは19世紀の終わりである。
 例えば現代の英国空軍のタイは、紺、白、エンジのストライプ。
 英国海兵隊は、紺、赤、黄色。機甲部隊は部隊ごとに黒、赤、白、黄色を始め、様々な色の組み合わせで構成される。

 ストライプが選択されたのは、色の組み合わせが豊富で、ひと目で所属が判断出来るためである。
 ストライプの他にも、英国には植民地政策のために黒地に赤の王冠、
 または紺地に白の王冠など小紋柄が伝統的に残されている。
 小紋柄は貴族の紋章が多い。

 英国生まれの、ネクタイによるこのカラーコンビーネーションは、スクールカラーにも生かされた。
 英国に私立大学が数多く開校された19世紀初め、大学対抗のスポーツが盛んになり、
 彼らは当初は帽子に付けたストライプのリボンでチームを識別し、
 その後、それを首にぶら下げた。スクールタイの始まりである。

 言うまでもなく、英国はフランスに比べて男の服装に関しては、
 微に入り細に入り規定を設けるのが好きな国である。

 念のため、英国にどれはどのグループタイが存在するか挙げておこう。
 国、州、団体、OB同窓会、機甲部隊、義勇農騎兵段、植民地用、海兵隊、海軍関係、大学、空軍、医学校。
 上記の枝分かれしたグループが、それぞれ違った色のストライプの組み合わせを締めているといえば、
 その数は無数にあると言えるだろう。

 ロンドンを訪れたある日本人が、黒地に黄色のストライプ柄を締め、
 「お前はオックスフォード大学の出身か?」と尋ねられ、思わず赤面したという話もある。
 サミットの席上でも、西洋の政治家達の衿元は、大半が無地か小紋で、幅広のストライプはまず見かけない。

参考図書
落合正勝著「男の服装術」はまの出版

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