ワイシャツのリフォーム 修理・再生
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ネクタイの「両端擦り切れ」の修理方法 その1

ここがポイントです
ネクタイの両端が擦り切れた場合は、表地が薄くなった所をバイアステープ芯で補強します。
擦り切れのひどい部分は、芯地を横に数ミリ移動し、ネクタイのエッジ部分と上着・シャツの当たる部分を変えて仕立てます。
首周りや結び目部分の擦り切れがひどく、中の芯地が見ている場合の修理方法も解説いたしました。
ネクタイは、デリケートな素材なのでアイロン掛けは、ソフトに注意して掛けて下さい。

(細かく解説しましたので、画像が多くなりました。その1、その2に分けて説明しています。)
もし万が一、失敗等がありましても責任は持ちかねます。御了承下さい。

ネクタイ修理画像
ネクタイ修理画像
ネクタイ修理画像
ネクタイ修理画像
両端の擦り切れの補強に、薄手のバイアステープ芯を用意します。 両端の擦り切れたネクタイを準備します。
特に、結び目辺りの擦り切れがひどく、中の芯が白く透けて見える状態として修理します。
裏側中心を解きます。
糸を丁寧に解くと、閉じる際にその糸を使用する事が出来ます。
大剣の裏地を外し、芯地を引き出します。
ネクタイの中にホコリ等がありましたら、きれいに取り除きます。




ネクタイの大剣、両端に軽くアイロンを掛けます。折り目は、完全に消さないで下さい。
様子を見ながらソフトにアイロンを掛けて行きます。
中継ぎ部分も丁寧に掛けて下さい。
ここで、ネクタイを持ち上げ明かりに透かし、どの部分がどの程度傷んでいるかを見ます。
中継ぎの糸がほつれていたら、切り揃えます。 結び目あたり、右側の赤い糸の間(7cmくらい)が、特に擦り切れがひどい状態とします。


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表から中の芯地が透けて見えるほど傷みがひどい場合は、小剣部分の生地を細く切って「当て布」として使用します。 両方の重なり部分を定規で測り、どの程度の幅までカットして良いかを見ます。
下側を、5ミリ幅にカットする事にします。
上側をカットする場合も、5ミリまでならカット出来ます。
切り過ぎると、閉じるときに口が開いてしまいますので注意して下さい。

長さは、少々余裕を持たせます。
幅5ミリ、長さ10センチの長さにカットします。

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長さを決め。上下5ミリの深さに切ります。
5ミリ幅にカットします。
他の部分を切らないように注意して下さい。
カットしました。
この部分を、このネクタイの最もひどい擦り切れ部分の「当て布」として使用します。
特に擦り切れのひどい部分(仮定)と、当て布。

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ネクタイを平らに置き、当て布を乗せます。
お手元のネクタイが、ドット柄の場合は柄を合わせると一層きれいに仕上がります。
バイアステープ芯の中心に、ネクタイのエッジ部分がくる様に芯を置きます。
芯は、引っ張ると伸びますが伸ばさないで下さい。
当て布部分の中心に来るように芯を置きます。 アイロンで、ネクタイを抑えるように軽く押してください。仮貼りです。蒸気は掛けないようにします。
アイロンの熱で芯が縮む場合は、芯の使用を中止します。(別の芯をお買い求め下さい。)

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芯は、仮貼り状態。剣先部分。 芯は、仮貼り状態。首周りの中継ぎ部分まで貼りました。当て布の柄を合わせる場合は、表に返してきちんと合っているか確認します。
ネクタイの傷みの状態により、バイアス芯を貼る長さを変えて下さい。
アイロンでネクタイを抑えるようにして少しずつ芯を貼ってゆきます。
ネクタイの両端部分の折り目を完全に消さないようにします。
傷みのひどい部分を見ます。
擦り切れ部分が浮いて見える場合は、ミシン糸を使用し2、3ミリ間隔で浮いている部分を押さえ、表から糸が見えないよう「星止め」でまつります。(星止めは、下記を参考にして下さい)。
⇒次に進む
星止め

布地をまつる方法の1種です。
表地側のまつり糸が星のように点に見え、まつったことが判らないようにします。
擦り切れのひどい部分の糸が浮いて見える場合は、星止めで浮いてる部分が落ち着くように浮いている糸を絡め、落ち着かせながらまつります。

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