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ワイシャツのリフォーム 修理・再生 ![]() 「手仕事にこだわり70年」 製造・販売元 梅屋ドレス 〒306-0515 茨城県坂東市(ばんどうし)沓掛3877−2 TEL 0297−44−2088
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シャツの変遷
「シャツ」フランス語で言う「シュミーズ」は、本来は下着であった物である。 これはいつごろ登場したのであろうか?起源として9〜10世紀に掛けて、リネン(麻)の下着をバイキングや修道士が身に着けていたことが記録に残っている。 |
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〈14世紀〜16世紀〉 14世紀にはいると、衣服の男女差が明確になり男性モードは衣服のプールポワンと脚衣のショース(今で言うジャケットとパンツ)という2部形式になる。プールポワンの下に着るシュミーズは、ジャケットのシャツを着るという現在の感覚に近い物となる。プールポワンに切れ込みを入れるスラッシュの流行は、下に着るシュミーズを表面に覗かせた。 男性モードにおけるプールポワンとシュミーズも構成は、近世17世紀の半ばまで続く。 |
〈17世紀〉 〈前半〉 プールポワンのデザインが目立って小さくなり、それまでは表面に出て来なかったシュミーズが、プールポワンの隙間から覗くようになる。この時代のシュミーズは上質のローンや薄手リネンで仕立てられ、たっぷりとした量感を持ち、袖口にもフリルが付けられ、ウエストでたっぷりブラウジング(blousing ブラウスをスカートの中にたくし込んで着た時に出来る様な膨らみを、わざとウエストラインの上に作った物。フランス語で、ブルザン blousant )させて着た。 |
〈後期〉 現代の紳士服の構成と同じジャケット・コート・ベスト、パンツからなる3つ揃えのスタイル「ジュストコール・スタイル」が完成する。上衣のジュストコール、パンツには膝までのキュロット、ベストの下にはフリルやレースなどの装飾が付いたシュミーズを着る。衿元にはクラバット(cravat 仏語で、ネクタイの意味)を結ぶという、現在のシャツとネクタイの関係が完成する。 |
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〈後半〉 19世紀になると、衿は折り返されダブルカラーになり、衿腰の高いハイカラーが主流になる。そこに1860年代から登場した結ぶ下げのネクタイのフォア・イン・ハンド(four-in-hand 現在のした端の剣先が90度の、最も一般的なネクタイ。フォアインハンドとは、「4頭をを一手にする人」という意味で昔4頭立ての馬車の御者が、手綱をさばき易いように、蝶タイの代わりにこのネクタイを結んだという事から、付けられた名称)を結ぶ。衿、カフスそして裾のスリットが丸くカットされ、前開きは全開になりプルオーバーではなくなる。 現在でいうワイシャツ(ホワイトシャツが語源)の原型は、第二次世界大戦後アメリカを主導に誕生する。衿、カフス共に縫い付けるのが常識になり、1960年代以降ベストが省略される事が多くなり、胸にポケットが付けられるといった現在のデザインとなる。 |
参考文献
「実用服飾用語辞典」
「文化ファッション体系
服飾造形講座」
文化出版局
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